上里洋志

僕の名は…

皆さん、おはこんばんにちは。
デフォルトでこの挨拶を使える様になった自分を
褒めたい上里です。

時間の合間をぬって、夏から観たかった「君の名は」をようやく観てきた。

すげー良かった。

ツインソウル。本来、1つだった生命が2つに分離、時間軸を超えて出会う、輪廻転生的な話も含めた、いわゆる「難しい題材」をアニメというフィルターに通して表現、更に言えばRADWIMPSの音楽も相まって作品全体として素晴らしい。
また映像美も凄かった。雨の降る駅前の描写、JRの◯◯駅のネオンがアスファルトに反射してるシーンには鳥肌がたった。思わず「すげ…」と声に出したぐらいだ。

夏には「シンゴジラ」も観たが、この2つが
2016年、一位、二位のヒットだった理由が分かる。

要は「バカでも楽しめる、頭の良い奴も楽しめる」

映像美や、キャラクターのインパクト、緊迫した空気感が怪獣やアニメーションで視覚として楽しめる。そしてRADWIMPSの音楽力。

頭を空っぽにして、なーんにも考えずに流し見しても楽しめる。要はバカになっても。

しかし、肩筋張って内容をしっかりと認識していきながら観ると、話の内容の奥深さ、特に三葉のおばあさん、一葉の言葉には全身に電流が走る程。物語の核心に近づいていくドキドキ、緊張感は本当に素晴らしいものだった。片割れ時のシーンはぐっときたなぁ。
(しかし、あれだけ世の中的に摩訶不思議ワールドを語っておきながら、彗星が落ちる事は信じないあたりが面白い。よりリアル感がある)

「シンゴジラ」も素晴らしかった。

本来は子供向けの作品、怪獣映画なのだ。
幼い頃、平成ゴジラのVS作品は食い入るように観ていた。特にVSビオランテなんか凄い好き。
いわゆる「ゴジラキッズ」だった。

あの頃から、環境問題や、核問題、世界が抱える幾つかの題材を怪獣というオブラートに包み、非現実世界で子供が楽しむ作品として表現されていた。

今回はあの頃子供だった僕らが大人になり、知識や経験を蓄えた今のゴジラキッズに向け、日本が現在、常に隣り合わせにある問題、「災害」に焦点を当て表現している。よって凄いリアルなのだ。
非現実世界をいずれ起こりゆる現在問題になりうるのではないかと問いてくる。観た後、少々未来に不安を覚えるほどリアルだった。

知り合いに淡白な奴がいる。
物事の表面上だけをすくい取り、あたかも核心を突いただろと言わんばかりのドヤ顔をかます、もはや一周回り愛くるしいバカだ。

映画の感想を彼はこう語った。
「なんか観ながら作品の先が読めたから、物語的には微妙だったけど、RADWIMPSが良かったから良かった!」

正解である。楽しみ方としてバカの君には笑

映画の趣味で人の良し悪しを判断する訳ではないが、人其々、映画の好みはパーソナルな部分が出るように思う。

例えば、好きな映画なんですか?
って聞いた時に出る言葉で、最新ハリウッド映画のド派手なアクション、爆発、車バッコーンって飛び狂う様なやつ。FBIとかSWATとかバンバン出てきて、マシンガン撃ちまくり、窓ガラス割れまくり、其処から飛び降りまくりみたいな映画。

そりゃ売れるよ。だって凄い分かりやすいもん。

否定はしないが、作品を目の前にして「考える」
という作業を僕は怠りたくない。
だから作品の中で考える「間」を与える作品に非常に興味がある。しかし時には其れを上回るインパクトや、派手さも大事。

その2つが共存する箇所が、この2つの映画にはあったんではないだろうかと思う。美しい作品の在り方なのだ。

あーだこーだ言ったがどちらも凄く面白い、興味深い「作品」だった。

とは言え、たまに深夜や真昼間に放送されるサメ関連のB級映画が放送された途端、出かける準備を忘れ食い入るように観てしまう僕もいる。

よって僕もバカなのである。
現にその知り合いとは大の仲良しだし。

「映画って本当にいいものですねー」

偉人の言葉をお借りして、本日はここまで。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です